先日3月10日にWordPress5.7のアップデートがありましたね。ここでは、WordPressユーザー向けに主な変更点を紹介します。1分で読める量なのでざっと確認できます!
主な変更点は以下の通り。
- ブロックエディタが使いやすくなった
- iframeに遅延読み込み(loading=”lazy)がついた
- httpからhttps(SSL)への移行が簡単になった
- ユーザー権限に「権限なし」が追加された
- jQueryバージョンの更新
詳しくは公式ドキュメント参照
https://wordpress.org/news/2021/02/wordpress-5-7-release-candidate/
ブロックエディタが使いやすくなった
投稿へのブロックの追加方法が増えた
インサーター(左のブロック一覧)からドラッグアンドドロップで直接 設置したい場所にブロックやブロックパターンを置けるようになりました。

ブロック追加ボタンが発見しやすくなった
ブロックとブロックの間に出てくる「+」ボタンに青いバーがついて、以前より視覚的に分かりやすくなりました。

カバーブロックをフルハイトにできるボタンが追加された
カバーブロックに、1クリックで高さをビューポート全体にするボタンがつきました。

クリックすると高さが「100vh」になります。

スペーサーブロック
スペーサーブロックを使ってる部分が半透明の背景になり、識別しやすくなりました。

ボタンブロック
ボタンの幅をパーセンテージ幅で設定できるようになりました。

また、ボタンブロックは垂直方向の配置をサポートするようになりました。

パディングコントロール
カバーブロックに padding を設定できる機能が追加されました。

テキスト部分の表示幅等を調整するのに役立ちます。
ただし、パディングコントロールを利用する場合は、テーマ側でサポートを宣言する必要があります。
add_theme_support( 'custom-spacing' );
投稿の設定画面のUXがわかりやすくなった。
投稿の設定画面のUXが変更され、わかりやすくなりました。

iframeに遅延読み込み(loading=”lazy”)がついた
WordPress 5.5から画像にloading="lazy"
がつくようになり、続いて5.7ではiframeにも対応するみたいです。
画像と同様、以下のコードで無効化できます。
add_filter( 'wp_lazy_loading_enabled', '__return_false' );
以下のコードでiframeだけ無効化することもできます。
add_filter( 'wp_lazy_loading_enabled', function ( $bool, $tag_name ) {
if ( 'iframe' === $tag_name ) {
return false;
}
return $bool;
}, 10, 2 );
httpからhttps(SSL)への移行が簡単になった
今までhttp で運用していたサイトを https にするのは結構めんどうでしたが、サイトヘルスから簡単にhttps(SSL)化できるようになりました。
「ツール」>「サイトヘルス」のページに「HTTPSステータスチェック」が追加され、そこから簡単にhttps化(SSL化)できるみたいです。
※ SSL化されていないサイトを所有していないので、Local環境では確認できませんでした…
サーバー側でSSL化をした状態でWordPressの方もhttpsにしたい場合に使えるので、サーバー側でhttpsにしないとできないので注意が必要です!
ユーザー権限に「権限なし」が追加された
「ユーザー」>「ユーザー一覧」の「権限グルーブ」オプションに「このサイトでの権限なし」が追加されました。
WordPressで会員サイトなどを運用していて、ユーザーにログイン機能だけ利用させたい場合などに有効ですね!

jQueryバージョンの更新
WordPress 5.5からQueryのバージョン更新作業が段階的に進められています。今回は、jQuery Migrateが削除されました
WordPressバージョン | jQuery | jQuery Migrate | jQuery UI |
---|---|---|---|
WordPress 5.4 | ver1.12 | ver1.4 | ver1.11 |
WordPress 5.5 | ver1.12 | 無し | ver1.11 |
WordPress 5.6 | ver3.5 | ver3.3 | ver1.12 |
WordPress 5.7 | ver3.5 | 無し | ver1.12 |
アップデートする際は、必ずファイルとデータベースのバックアップを行ってからにしましょう。テーマが新バージョンに対応していることもチェックも忘れずに!